我が家が家を建てる時、いくつか意識したことがあります。その中で、「建築コストを抑え費用をかけすぎない」という点があります。
必要なところにはしっかりとお金は掛けますが、そうでないところはなるべく抑えるように意識しました。
そんな我が家でも、ぜひ取り入れて欲しい間取りやアイデアがありますので、ご紹介したいと思います。
目次[表示]
1. 新築で快適!「リビング隣に和室」を取り入れた間取りアイデア
新築住宅を計画する際、リビングの隣に和室を設ける間取りは非常におすすめです。その理由は、和室がリビングの延長として活用でき、家族の生活に柔軟性をもたらすからです。例えば、小さいお子さんがいるご家庭では、和室を子供の遊び場や昼寝のスペースとして使うことができます。3畳とか小さくていいので、少しあるとすごく使い勝手がいいです。
リビングと繋がった和室のメリットは次の通りです。
- 家族全員が見渡せる一体感を演出できる
- 畳の上でゆったり過ごせるため、癒しの空間になる
- 将来的に用途を変えることができ、多機能な空間として活用できる
さらに、リビングの隣に和室を設けることで、空間に奥行きが生まれ、家全体が広く見える効果も期待できます。ぜひ、新築の間取りに和室を取り入れて、和の雰囲気を楽しむ空間づくりを検討してみてください。
個人的に和室が好きです。和室というより畳が好きなんです。我が家もぜひ取り入れたかったのですが、コスト削減のため泣く泣く削除しました。その代わりに採用したのが、リビングに畳を敷く力技です。

床の一部を畳にすることで、ごろ寝することに抵抗がありませんね。
小さな畳敷きスペースを設置することは、用途が広がるのでおすすめです。
2. 「玄関収納を充実させた間取り」で新築のスッキリした生活を実現!
新築を計画する際、玄関収納を充実させることは非常に重要です。家の顔ともいえる玄関がスッキリと片付いていると、来客への印象も良く、日々の生活が格段に快適になります。理由は、玄関には靴や傘、コートなど、外出時に使うアイテムが多く、それらを収納スペースにしっかり収めることで、散らかりを防げるからです。
具体的な玄関収納のポイントとしては:
- シューズクロークを設置し、靴の収納に困らないスペースを確保
- 季節ごとのアイテムを分けて収納できる棚や引き出し
- 傘やコートをサッと掛けられるフックやポール
これらの設備を玄関収納に設けることで、常に清潔感のある玄関を保つことができます。また、収納スペースが多いことで、無駄な物を置かなくなり、家全体の整理整頓もスムーズに進みます。新築の間取りには、ぜひ玄関収納を意識的に取り入れて、整った生活空間を実現しましょう。
玄関収納は大きければ大きいほど便利なのですが、一番使いやすいだろうなと思うのは、大きなシューズクロークではなく、半畳程のシューズクロークです。
ウォークイン型のシューズクロークは物の出し入れの際、人が中に入らなければならない分余計なスペースが必要です。
そうなると、また玄関を拡張しなければならず無駄に大きな玄関が必要になりますね。
シューズクローク、これも我が家では採用できませんでしたが、大きめの靴箱を設置しました。

ここに半畳のシューズクロークがあれば、コートを掛けたり、カッパや傘の濡れたものも置けるし便利だろうなと思います。
靴の収納は、家族四人であれば十分な大きさなので満足しています。
半畳のシューズクローク+大きめの靴箱の組み合わせが最強だと思います。
3. 「家事動線を短くする間取り」で毎日の負担を軽減!新築で取り入れるべき工夫
新築住宅を設計する際、家事動線を短くする間取りは、特に主婦・主夫にとって重要なポイントです。家事動線とは、料理や洗濯、掃除などの日常的な家事を効率よく行うために必要な移動経路を指します。この動線を短く設計することで、家事の負担が大きく軽減されます。
具体的な工夫としては、以下の点が挙げられます。
- キッチンと洗濯室を近くに配置し、料理と洗濯の両立が簡単に
- 洗濯機から物干し場までの距離を短くして、重い洗濯物を運ぶ手間を軽減
- パントリーや食品庫をキッチン近くに配置して、買い物から帰宅後の収納作業を効率化
例えば、洗濯物を運ぶ際に階段を上り下りする必要があると、日々の家事は想像以上に大変です。一階で完結する動線を意識することで、家事効率は格段にアップします。新築の間取りでは、こうした無駄のない家事動線を設計することが、長期的に快適な生活を送るための鍵となります。
家事は毎日のことなので、本当に大変です。
我が家では、乾太くんを導入しましたが、本当に毎日お世話になっています。家事の負担軽減については妥協せずにトコトン詰めて欲しいです。
4. 将来を見据えた新築プラン
将来を見据えた新築住宅の間取りを考えることは、長期的な快適さとライフスタイルの変化に対応するために重要です。例えば、今は子供が小さくても10年経てば大きくなります。そんな単純な家族構成が変わる可能性や、高齢になった時の住みやすさを考えておく必要があります。間取りを慎重に計画することで、将来のリフォームや引っ越しを避け、時間とお金を節約できます。
家を建てる際に重要なポイントは以下の通りです。
- 家族の成長:子どもが増えたり、独立したりする際に対応できるようにする。
- バリアフリー設計:年を取ったときでも生活がしやすいように、階段の少ない設計や広い廊下を取り入れる。
- 収納スペース:将来的に増える荷物に対応するため、十分な収納を確保する。
例えば、家族が増えると、リビングや子ども部屋の広さが重要になります。また、年を取ると、1階に寝室やトイレがあると便利です。これらを考慮して計画することで、長く住める家が実現します。
5. 子どもが巣立つ事を意識した新築住宅の間取り
家を新築する際、子どもが育つ環境を意識した間取りはとても大切です。特に、安全性と成長に合わせた部屋の使い方を考慮する必要があります。子どもは日々成長し、遊びや勉強、プライベートな時間を持つことが大切です。それに対応した空間を作ることで、家族全員が快適に過ごせる家になります。
また、成長に伴い、個別の部屋が必要になる時期が来ます。子供部屋の大きさは悩ましい問題です。我が家は1階に、6畳間を2つ用意し子供部屋として使用しています。
そして、1つの子供部屋には給配管を埋設しているため、将来的には子供部屋をキッチンにする計画です。
子供部屋を子供部屋だけの用途で計画すると、子供が巣立ったあと空き部屋になっちゃいます。
今に執着しすぎることなく、子供部屋の有効利用を少しだけ考えておくといいですね。
6. 老後を見据えたバリアフリーの間取り
将来、年を重ねたときに快適に住み続けるためには、バリアフリー設計が欠かせません。歳を取ると、階段の上り下りや狭い通路が負担になるため、最初から段差を少なくし、生活動線を工夫することが重要です。
バリアフリー設計で考慮すべきポイントは以下の通りです。
- 段差をなくす:玄関や浴室など、段差を最小限に抑える。
- 1階で完結できる生活:1階に寝室、トイレ、浴室を配置することで、歳を取ってからも快適に生活できる。
特に、浴室は1階に配置することが望ましいです。
2階建ての場合、水回りを1階に集めると、どうしても1階が大きく、2階が小さくなりバランスが悪くなります。そこで、2階に浴室を設置し、入浴→洗濯→ベランダに干す といった動線から2階に浴室といった間取りをよく見ます。
実際に住んだことがないので分かりませんが、2階に浴室を持ってくると、老後がキツそうです。
なので、浴室を2階にするぐらいなら、2階にリビングを持っていく方が、理にかなっているように思います。
7. エコで快適な新築住宅の間取り
地球環境に配慮しながら、快適に暮らすためには、エコ住宅の間取りを考えることが大切です。これにより、電気代の節約だけでなく、自然と共生した暮らしが実現します。
エコ住宅における重要なポイントは以下の通りです。
- 自然光を活かす:日射取得、日射遮蔽を意識した設計。
- 断熱性能を高める:断熱材をしっかり使うことで、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる。
例えば、冬は南向きのリビングに大きな窓を配置することで、太陽の光を取り入れて明るい室内を保つことができます。それと同時に熱を取り込むことができます。夏はしっかり庇や軒を出すことで、太陽光を遮り余計な熱を取り入れず明るく快適な空間となります。
断熱性が高い樹脂サッシの窓を選ぶと、エアコンの効率が良くなり、冷暖房費の節約にもつながります。こうした省エネ効果を取り入れた間取りは、家計にも地球にも優しい選択です。
日射取得と日射遮蔽を計算した、パッシブ設計が理想ですが、当然それなりの価格になります。
パッシブ設計の基本を勉強して、設計打ち合わせ時に施主側から提案できれば、パッシブ設計でなくともエコ住宅はできます。
エネルギー的にも予算的にも優しい、エコ住宅を目指してほしいです。
小ネタ集 ちょっとした工夫
最後に小ネタ集をご紹介したいと思います。
お掃除ロボの基地
こちらは、最近の住宅ではみなさん意識されているのではないでしょうか。
我が家はクローゼット内にコンセントを設置し、扉の下をカットしてお掃除ロボが通過できるようにしています。(アンダーカットというみたいです。)

ひょっこり、お掃除ロボが見えますね。
本当に便利で、お掃除がめっちゃ楽になります。
脱衣所に壁掛け扇風機
高気密高断熱住宅にすると、お風呂上りが暑いです。冬場でも、家にいると体が冷え切らないためか、風呂上りが暑いのです。
そこで、おすすめなのが脱衣所に壁掛け扇風機を計画しておくことです。
銭湯で、風呂上がりの扇風機の風って気持ちよくないですか?それが自宅で味わえるのが最高です。
風呂上がりの気持ちよさよりも、脱衣所に扇風機を設置するメリットが実はもう一つあります。
それは、風呂場を早く乾かしてくれるということです。
乾かす事が目的であれば、風呂場の空気を換気扇で排出するよりも、空気を、風呂場を早く乾かしてくれるということです。乾かす事が目的であれば、風呂場の空気を換気扇で排出するよりも、空気を吸入し空気を動かすのが効率いいです。
部屋干しの洗濯ものに、風をあてるのと同じです。

こういうイメージです。
風呂上りすぐは、湯気があるので湿度が高いので風呂場の換気扇で排出します。しばらくして換気扇を止め、扇風機で風を送ると4~5時間ほどで乾きます。
脱衣所に扇風機は、風呂上がりの気持ちよさ+風呂場の乾燥の2役をこなすのでおすすめです。
キッチンボードにガス栓
キッチンボードには様々な家電を配置すると思います。電子レンジ、トースター、炊飯器あたりが一般的でしょうか。
我が家では炊飯器は「ガス炊飯器」を使用しています。
最近では高級IH炊飯器が人気のようですが、高価な電気炊飯器は火力が違うようです。
ガス炊飯器であれば安価な製品でも、十分な火力があり、お米がおいしく炊けます。
そのため、我が家ではキッチンボードにガス栓を設置し、ガス炊飯器を使ってます。

ガス炊飯器で炊く、ごはんは早くて美味しいです。
もし、ガス併用住宅でしたらガス炊飯器を使うか、使わないかは置いといて、ガス栓の設置はしておく事がおすすめです。
以上のように、新築住宅を設計する際には、それぞれの家族のライフスタイルに合った間取りの工夫を取り入れることで、長く快適な生活を送ることができます。
最後の小ネタ集については、あまり費用もかからず選択肢が広がり、快適になるのでおすすめです。