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太陽光発電ソーラーパネル不要!選ばなかった理由

2016年以降に新築された住宅では、約2割がソーラーパネルを設置しているようです。
東京都では2025年4月から新築戸建て住宅に対して太陽光発電の設置を義務化される動きもあります。我が家は都市ガスと電気併用住宅でソーラーパネルの設置はしませんでした。なぜ、太陽光発電を設置しなかったかご紹介します。

初期費用が高い

太陽光発電が不要かどうかは、状況や目的によって異なります。初期費用が高い長期的なコスト削減、環境保護というイメージがあります。元は取れるのか、取れないのか。非常に気になる点だと思います。

例えば、太陽光発電を導入することで、電気代が大幅に削減されます。 また、余剰電力を売電することで、収入源となる可能性もあります。 さらに、環境に優しい再生可能エネルギーとして、二酸化炭素排出削減効果も期待できます。

我が家の9月の光熱費は電気代+ガス代で14,747円です。

家の性能や設計、生活様態で単純に比較できません。電力会社や電気料金プランもあり複雑になりますので、ざっくりになりますが、我が家がもし太陽光発電でオール電化住宅だとすれば、電気代が5,000円前後のイメージです。

その差は約1万円です。
やっぱり、お得ですね。

ただし、我が家は南側に傾斜する屋根がありません。各家庭の状況や地域の特性、設置場所によっては、最適解とは限りません。そのため、まずは自分の生活環境に合った選択肢かどうかきちんと調べましょう。

太陽光発電の初期費用

太陽光発電の初期費用が高いのは、なんとなく想像できます。

  • ソーラーパネルの購入費
  • 設置工事費用
  • 周辺機器(パワーコンディショナやケーブルなど)

具体例として、一般家庭で必要な太陽光パネルの容量は約4kWとされており、その設置には100〜150万円程度が必要と言われています。 導入に踏み切れない大きな理由です。

しかし、長期的に考えると、電気代の節約や売電収入を考慮すれば、10年〜15年程度で投資回収が可能とも言われています。また、地域によっては補助金等も利用できます。使用期間を長くすれば導入コストを軽減することができます。初期費用に不安を感じる方は、これらの制度をしっかりと検討し、積極的に利用することが大切です。

メンテナンスが必要

太陽光発電が「不要」だと考える理由の一つに、メンテナンスが必要であることが挙げられます。太陽光パネルを設置すれば放置してよいわけではありません。定期的なメンテナンスが必要になりますが、これが「不要」だと感じる原因にもなっています。

まず、メンテナンスが必要な理由は、発電効率を保つためです。太陽光パネルは外に設置されるため、次のような影響を受けやすくなります。

  • ホコリや鳥のフンがたまり、発電効率が低下する
  • 雨や風による劣化が進むことで、長期的な発電力が低下
  • ケーブルや接続部分の損傷が起こる可能性

これらの影響を最小限に抑えるためには、定期的な点検や清掃が必要です。しかし、一般的に太陽光パネルのメンテナンスはそこまで頻繁ではなく、年に1〜2回の点検と清掃が推奨されています。

さらに、メーカー保証や保守サービスを利用することで、メンテナンスの負担は軽減されます。こうしたサポートを活用すれば、発電効率を維持しつつ長期間使用でき、メンテナンスの負担が感じられなくなるでしょう。ただし、こういったサービスを受けるにも日程調整等が非常に面倒で当然費用もかかります。

太陽光発電を長く活用するためには、適度なメンテナンスが重要です。わざわざ手間のかかる住宅設備を導入するのが、どうも自分には合わない気がしています。

発電効率が悪い

発電効率が悪いと感じる理由

太陽光発電が不要だと感じる理由の一つに、変換率が悪いという点があります。太陽光発電の変換率は約20%~40%と効率が低く、設置場所や条件によって効率が左右されるためです。

まず、太陽光発電の効率は、主に次のような要因に影響されます。

  • 天候:曇りや雨の日には、日照量が少なくなり発電量が減ります。
  • 設置角度:太陽光パネルが太陽の方向に適切に向いていないと、発電効率が低下します。
  • 影の影響:木や建物の影がパネルにかかると、発電量が大幅に減少します。
  • パネルの性能:太陽光パネルの性能により、変換率が違う。

例えば、日当たりが悪い場所に設置されたパネルでは、発電効率が著しく低下します。実際、最適な条件下であれば20%程度の効率で発電できますが、悪条件ではその半分以下になることもあります。このため、発電効率が悪いと感じます。

適切な設置や定期的なメンテナンスを行うことで、効率は十分に改善できます。変換率が仮に40%だとしても、そもそも設置している6割は仕事してないのか~と思うとやはり必要性を感じません。

太陽光発電の効率を左右する天候の影響

太陽光発電の発電効率が悪く感じるもう一つの理由は、天候の影響です。太陽光発電は、その名の通り太陽の光を利用して発電するため、天候が悪い日や季節によって発電量が減少することがあります。この天候の影響は避けられないため、これを理解した上で導入を検討する必要があります。

例えば、曇りの日や雨の日には発電量が減少し、冬場は日照時間が短くなるため、発電量全体が少なくなります。また、夏場は太陽光パネルは暑すぎると発電効率が低下し、発電量が減ってしまいます

太陽光パネルの発電に適した温度は25℃ですが、夏場は70~80℃まで上昇することがあります。パネルの表面温度が25℃を超えると、1℃上昇ごとに0.45%ずつ発電量が低下するとされています。そのため、夏場の発電量は25℃の場合と比較すると20.25~24.75%程度低下する可能性があります。

天候が悪い日でも発電効率が下がりにくいパネルが開発されています。これにより、従来のパネルと比べて安定した発電が可能になっています。

太陽光発電に重要なソーラーパネルはまだまだ発展途上にある状況で、今導入することがベストな選択だとは思えませんでした。

利権にまみれている

「太陽光パネルは利権まみれだ」という声が上がる背景には、政策や企業利益が絡む複雑な構造があります。特に、日本においては、政府の補助金制度や再生可能エネルギーの普及を推進する政策が、太陽光発電の導入を促進しました。この結果、様々な企業や団体が市場に参入し、利益を求めて競争が激化しました。

例えば、国や地方自治体が太陽光発電システムに補助金を提供することで、多くの企業が利益を得やすくなっています。その一方で、補助金の配分や認定を巡る一部の業者や関係者間での利害関係が指摘されることがあります。

太陽光パネルの普及には多くのメリットがある一方で、利権が絡む複雑な問題が潜んでいることも事実です。これを理解することで、正確な商品+施工費だけでの計算が難しく、いかにもお得なように演出されているのが分かります。

変化し続ける売電価格

1. 売電価格の変化とは? 太陽光発電の現状と未来

太陽光発電の売電価格は、年々変動しています。その理由の一つとして、政府が設定する「固定価格買取制度(FIT)」の見直しがあります。この制度では、太陽光発電による電力を一定の価格で買い取ることが保証されていましたが、発電コストの低下や普及率の上昇に伴い、買取価格も下がってきています。

具体的な例として、2012年には、10kW未満の住宅用太陽光発電の売電価格は1kWhあたり42円でした。しかし、2024年にはこの価格が16円まで下がっています。この変化により、太陽光発電を導入する際の経済的メリットが以前ほど大きくないと感じる人もいるかもしれません。

売電価格が下がる一方で、「自家消費」に目を向ける家庭が増えています。発電した電力を自分たちで使い、余った分だけを売電することで、電力代を節約する方法です。

2. 売電価格の変動と政府の政策:未来の太陽光発電の見通し

太陽光発電の売電価格は、政府の政策によって大きく影響を受けています。固定価格買取制度(FIT)は、再生可能エネルギーの普及を目指して導入されましたが、この制度が終了するか、もしくは価格がさらに下がることが予想されています。

これにより、太陽光発電を導入する際には、補助金や税制優遇措置を利用することが重要です。たとえば、自治体によっては太陽光発電システムの設置費用の一部を補助する制度があります。また、「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」など、断熱性能はそこそこなのに、太陽光発電を組み合わせ、ZEHがあたかも環境に良く、エネルギー消費が少ないという誤解が一般的になっています。

太陽光発電はまだまだ、安定していません。売電価格が下がり、自家消費にシフトしています。そうなると、これからは蓄電池が注目されるはずです。

まとめ

  • 初期費用が高い
  • メンテナンスが必要
  • 発電効率が悪い
  • 利権まみれ

メンテナンスが楽で、長持ちすることを意識した我が家にとっては、売電価格の低下や、パネル性能の発展途上である太陽光発電の採用は合いませんでした。

一般的には、屋根に設置するため雨漏りリスクが上がる
エコキュート等、給湯設備が高い
なんて言われます。しかし、それ以上に発電効率が悪く、定期的なメンテナンスも必要。利権にまみれ、将来的に不安定なのに初期費用が高いと感じるのが、我が家が見送った理由です。


さんざん否定的に書いていますが、我が家には都市ガスが来ていたので良かったですが、もし、プロパンガスであれば採用していたかもしれません。。。。

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  • この記事を書いた人

charo

関西在住の40代です。 家初めて住宅を購入することは、大きな決断であり、多くの不安や疑問があると思います。お家が好きすぎるので、自分の経験をもとに発信したいと思いブログをはじめました。 住宅購入は大きな一歩ですが、理想のお家に出会う参考になればいいな。 どうぞよろしくお願いいたします

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