「外構」をどうするか悩む方は多いでしょう。家の外観や使い勝手に大きな影響を与える外構ですが、どこに力を入れるべきか分からない、また予算をどのように配分するか迷っていませんか?
駐車場の地面がコンクリートで、雨の日に転びかけたって経験はみなさんあるのではないでしょうか?
外構の床(地面)の仕上げ材について重要なポイントを押さえるだけで、満足度の高い仕上がりにすることが可能です。
今回は、3年前に注文住宅を建てた我が家が、これまでの住み心地を元に「外構を成功するための床(地面)仕上げ」についてご紹介します。これらのポイントを意識することで、見た目はもちろん、長期的な耐久性や使い勝手も格段に向上させることができます。理想の住まいを完成させるための外構計画、ぜひチェックしてみてください。
外構の床仕上げ 種類を知る
外構の床仕上げにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。家の外観をより美しく見せるだけでなく、耐久性やお手入れのしやすさを考慮することで、長期的に満足度の高い仕上がりになります。以下、代表的な外構の床仕上げについてご紹介します。
コンクリート仕上げ
コンクリートは、外構の床仕上げとして非常に人気があります。特に耐久性が高く、長持ちしやすい点が魅力です。コンクリートは硬くて強いため、車の駐車スペースや歩道、庭の一部などに最適です。また、雑草が生えにくいため、メンテナンスの手間が少ないのもポイントです。
具体的なメリットとしては、以下のような点が挙げられます:
- 高い耐久性:重い物が乗ってもひび割れにくく、長く使えます。
- メンテナンスが簡単:定期的な掃除だけで十分な場合が多いです。
- 雑草防止:コンクリート面は雑草が生えにくく、庭の管理が楽になります。
一方で、夏はコンクリートが熱を持ちやすい点もあるため、熱対策として日陰を作るなどの工夫も検討するのがよいでしょう。コンクリート仕上げは、特にお手入れを簡単にしたい方や、長期的に安定した床仕上げを求める方におすすめです。
おすすめ
「刷毛引き(ハケビキ)」ってご存じですか?
コンクリートの表面を刷毛で細い線を入れ、滑りにくく加工することです。そうすることで、コンクリート表面がざらざらし雨降りの日も、スッテンコロリと転ぶのを防止してくれます。
おすすめ
「洗い出し」ってご存じですか?
コンクリートに玉砂利等を混ぜて、表面を水で洗い流す方法です。
高級感もあり滑りにくく、アクセントにもなります。
タイル仕上げ
タイル仕上げは、デザイン性が高く、おしゃれな外観を作りたい方にぴったりの床仕上げです。タイルはさまざまな色や柄が選べるため、自分の家の雰囲気に合わせてカスタマイズがしやすいのが特長です。また、タイルの表面はすべりにくい素材を選べば、雨の日でも安心して歩くことができます。
タイル仕上げのメリットは以下の通りです:
- デザイン性の高さ:おしゃれな色や柄を選ぶことで、外観のアクセントにできます。
- すべりにくさ:表面が加工されているタイルは、雨の日も安心して歩けます。
- 耐水性:タイルは水に強く、雨にぬれても形状が変わりにくいです。
ただし、タイルは割れやすいことがあり、重いものを落とすとひびが入ることもあります。特に駐車スペースや重い荷物を置く場所には向いていません。デザイン性を重視しつつも、滑りにくさや安全性を考えた場所に利用するのが良い選択です。
外構は長~く、毎日使います。タイル自体は耐久性は高いのですが、割れるリスクがあるので我が家は採用していません。
ポーチと玄関はタイル使っていますよ。
インターロッキング仕上げ
インターロッキング仕上げは、レンガやブロック状の素材を組み合わせる方法です。よく、街の歩道なんかで良く見かけます。
自然な色合いや質感を持つことが多く、庭のアプローチ(人が歩く動線)や歩道にぴったりです。敷き詰めたブロックが少しずつ異なる色や形状を持つため、ナチュラルであたたかみのある雰囲気を演出できます。
インターロッキング仕上げのメリットとしては
- デザインの自由度:色や形を自由に組み合わせて、オリジナルのデザインを楽しめます。
- 修理が簡単:一部が壊れた場合、壊れた部分だけを取り替えられるので、メンテナンスが容易です。
- ナチュラルな見た目:自然な風合いがあり、庭全体を優しい雰囲気にします。
ただし、ブロック同士の隙間から雑草が生えやすいというデメリットもあるため、雑草対策として防草シートを併用することをおすすめします。インターロッキング仕上げは、自然な風合いや修理のしやすさを求める方に適しています。
インターロッキングは浸水性もあり、雨が降っても吸い込んでくれ滑りにくいです。
魅力的なんですが、費用が高いです。なので我が家は見送りました。
天然石仕上げ
天然石仕上げは、高級感のある外構デザインを実現したい方に人気です。大理石や花崗岩(かこうがん)など、自然の石材を使った仕上げ方法で、庭全体が落ち着いた美しさで包まれます。また、石材は重くて強いため、高い耐久性も期待できます。
天然石仕上げの特徴は以下の通りです:
- 高級感:天然石の質感が、上品で洗練された印象を与えます。
- 耐久性の高さ:重さがあるため、外部環境の変化にも耐えやすいです。
- 自然な風合い:それぞれの石が持つ独特の模様が、個性的な景観を演出します。
ただし、石材は重くて敷設が難しいため、プロに依頼することがほとんどです。天然石仕上げは、メンテナンスの手間が少なく、長期間にわたって高級感のある見た目を保ちたい方におすすめです。
費用を抑えるのがモットーの我が家ですが、実は天然石を敷こうと考えていました。
天然素材で耐久性も高く、何よりも重厚感が魅力的でした。しかし、費用がやっぱり高い。。。
結果、断念することになりました。
砂利仕上げ
砂利仕上げは、コストを抑えつつ簡単に設置できる方法として人気があります。砂利は敷き詰めるだけなので、自分で設置しやすく、配置や形も調整が可能です。また、歩くと音が出るため、防犯効果も期待できるのが特長です。
砂利仕上げのメリットは
- コストが低い:他の仕上げに比べて安価で、少ない予算で広い面積をカバーできます。
- 防犯対策:歩くと音が出るので、誰かが侵入してきた際に気づきやすくなります。
- 水はけの良さ:砂利の間に隙間があるため、雨水がたまりにくいです。
ただし、砂利は周囲に飛び散りやすいので、飛び散り防止の仕組みを設けると管理が楽になります。砂利仕上げは、低コストで設置が簡単であるため、手軽に防犯効果をプラスしたい方に適しています。
おすすめですが。。。
砂利はコストが安く一般的でおすすめですが、我が家では採用していません。
なぜなら、近所に植栽があるからです。砂利の上に落ちた落ち葉掃除。。。
絶対無理です(笑)
安くて理想的なんですが、メンテナンス性が悪いので採用しませんでした。
芝生(天然芝、人工芝)
芝は天然芝と人工芝があり、最近ではお手入れのしやすさから人工芝が人気のようです。どちらも見た目が鮮やかで、天然芝であれば自然素材で風合いがあり風情があります。
芝のメリットは
- 華やかな見た目:自然を感じることができ、見た目が鮮やか。
- 反射熱を防ぐ:熱を吸収しにくく、夏の照り返しによる熱を防いでくれる。
- 柔らかいクッション性:柔らかく転倒しても怪我をしくく、寝転ぶと気持ちいい。
天然芝は日当たりや水やりのお手入れが必要になります。人工芝であっても、10年程は綺麗な状態を保てますが、20年後はどうなっているでしょう。。。
自宅に緑があるのはとても気持ちがいいものです。しかし、それを維持する労力と得られる気持ちよさを考えると、将来にわたり維持する労力を保てると思えなかったので、我が家では採用していません。
外構の床仕上げ まとめ
我が家の外構
いくつか代表的な、仕上げをご紹介しました。
我が家は、費用とメンテナンス性を重視しています。枕木等の木材で仕上げる事もありますが、やはり数年で朽ちていきます。
今だけでなく、そこに住み続けることを考えるとメンテナンス性は重要です。
メンテナンスと費用を考えると、コンクリートが最良の選択となったので我が家は、全面コンクリートです。
目地は一番安い伸縮目地。
コンクリートだけになると、単調になってしまいます。
伸縮目地の配置を変えるだけで、デザイン性を高めることもできます。
刷毛引きや洗い出し等を取り入れることで、単調になりがちな外構もぐっと上質で、手のかからない外構になります。
建物と外構はセットで考えよう
新築ハイとなり、建物や間取りにパワーを100%使ってしまいがちですが、一戸建てであれば絶対に外構プランを考えなくてはなりません。
しかも、建物を設計する段階で、ご夫婦で意見の違いからたくさん対立することでしょう(笑)
対立し和解し、やっと建物の設計が終わった後に、外構プランがやってきます。
そんな時に100%パワーを使い切ってしまうと、外構がおろそかになります。
そうならないように、パワーも予算も建物に全力で注ぎこまないようにしましょう。建物の設計と同時進行で外構を考えることが、完成後の住みやすさに直結します。